料理を通して、多文化共生を知る

8月19日、与野本町コミュニティセンターの調理室に、高校生と本学学生が集まりました。さいたま市立大宮国際中等教育学校の生徒団体「Glowbal Kaleidoscope」と、国際文化学科の学生2名が一緒に企画した、ベトナム・フィリピン料理教室です。

小学生の子どもを連れた親子も多く参加したこの日、料理を楽しみながら、異なる文化を知り、お互いの違いや共通点を考える時間が生まれました。

「知る・楽しむ・つながる」を、一緒にかたちにする

今回、国際文化学科がパートナーとなったのは、さいたま市立大宮国際中等教育学校の生徒団体「Glowbal Kaleidoscope」。
「料理を通して多文化共生について考える」という団体の思いに共感し、国際文化学科の学生2名(ベトナム出身・フィリピン出身)が加わりました。

今回の特徴は、大学生が高校生に一方的に「教える」活動ではないことです。
高校生が企画を考え、本学学生が自分の文化や料理について伝えながら、一緒にイベントをつくっていく。
異なる年代や文化的背景を持つ人同士が、それぞれの経験やアイデアを持ち寄り、一つの場をつくること自体が、多文化共生を考えるきっかけになりました。

台所に生まれた、小さな国際交流

会場となった与野本町コミュニティセンターには、小学生の子どもを連れた親子を中心に、多くの参加者が集まりました。

国際文化学科の学生2名が講師を務め、フィリピンのアドボ、ベトナムの生春巻き、フィリピン風春巻きのルンピア、ベトナム風レモネードを紹介。

ライスペーパーの巻き方や香草の使い方を実演しながら、参加者と一緒に料理を楽しみました。

「違う」だけじゃない。「似ている」も異文化理解

料理を通して見えてきたのは、文化の違いだけではありません。しょうゆと酢で鶏肉を煮込むアドボは日本の煮物を思わせ、ルンピアは日本の春巻きによく似ています。
「違う」と感じるだけでなく、「なぜそうするのだろう」「自分たちにも似たものがある」と考えてみることも、異文化理解の大切な一歩です。

違いも共通点も、料理から見つかる

今回の料理教室では、外国の料理や文化を知るだけでなく、高校生、大学生、留学生、地域の親子が一緒に料理をつくり、会話を楽しみました。料理を通して「自分と違う」と感じたときに、少し立ち止まって相手のことを知ってみる。そして、違いだけでなく共通点も見つけながら、一緒に何かをしてみる。そんな経験も、異文化理解や多文化共生につながります。

国際文化学科では、異なる文化や価値観を持つ人と出会い、相手を知り、自分も伝えながら、一緒に活動する経験を大切にしています。多文化共生は、特別な場所で始まるものではありません。「知る・楽しむ・つながる」。今回の料理教室は、そんな小さな一歩から、多文化共生を考える機会になりました。