2026年6月10日(水)、日本文化学会*講演会として、人文学部日本文化学科長 阿部能久教授による講演会「慶長13年の喜連川頼氏公帖」が開催されました。この講演会は、日本文化学科で学ぶ学生に向けて、教員が自身の研究内容や研究成果について講演。学生が、先生の研究者としての顔を知り、最新の研究に触れる機会となっています。

この記事では、阿部ゼミに所属する学生たちが講演についてレポート!学生目線で、先生とゼミについても紹介します。

<p>2026年6月10日(水)、日本文化学会*講演会として、人文学部日本文化学科長 阿部能久教授による講演会「慶長13年の喜連川頼氏公帖」が開催されました。この講演会は、日本文化学科で学ぶ学生に向けて、教員が自身の研究内容や研究成果について講演。学生が、先生の研究者としての顔を知り、最新の研究に触れる機会となっています。<br />
この記事では、阿部ゼミに所属する学生たちが講演についてレポート!学生目線で、先生とゼミについても紹介します。</p>

この記事を作成した矢吹さんと及川さん(日本文化学科2年・阿部ゼミ所属)

  • 「日本文化学会」は、日本文化研究の進展と会員相互の親睦をはかることを目的とした、日本文化学科の学生・教員・卒業生がつながる特別なコミュニティです。

講師:日本文化学科長 阿部 能久 教授講演会「慶長13年の喜連川頼氏公帖」レポート

講演の概略をまとめてみました(阿部ゼミ・及川)

阿部先生による史料の解説に、教員も学生も一緒になって聞き入りました

阿部先生による史料の解説に、教員も学生も一緒になって聞き入りました

喜連川頼氏ってどんな人!?
喜連川頼氏というのは、室町幕府足利将軍家の血筋である関東公方家の一族出身の人物です。関東公方であった足利義氏が亡くなり、後継者不在で大ピンチになった関東公方家を、小田原北条氏を滅亡させた豊臣秀吉が、頼氏を関東公方にさせて助けることになります。 

公帖とは
頼氏がなった関東公方の仕事の一つに公帖発給というものがあります。五山派禅院と言われる寺院に発給する最重要の政務文書で関東公方は、関東十刹などに発給していました。しかし、頼氏は秀吉に気を使ったのか秀吉が亡くなるまで一度も公帖を発給しませんでした。 

史料から読み解く
秀吉が亡くなってから5年間は頼氏が発給していましたが、征夷大将軍となった徳川家康が公帖を発給し始めます。これにより、公帖発給権が頼氏から移動したと思われたのですが、「慶長13年の喜連川頼氏公帖」の存在により、家康が公帖を出すようになっても頼氏が発給をしていたことが判明しました。

教員紹介/日本中世史・近世史ゼミ(阿部ゼミ)紹介

日本文化学科のゼミは、2・3年生合同で開講しています。先輩のテーマを参考にしながら自分のテーマを深めることができます(阿部ゼミ・矢吹)

阿部先生はとても優しく、面白い授業をしてくださる先生です。授業内容に関連した豆知識を解説してくださったり、授業後に学生と雑談したりなど、我々学生が話しかけやすかったり、授業内容でわからなかったところを訊きやすい環境が自然と形成されています。 

そんな阿部先生が開いているゼミは主に日本史の中世史を研究するゼミです。人数はそこまで多くないものの、その少人数を生かした授業を行っています。ゼミの中で阿部先生は我々学生が行う発表の手助けとなる資料を紹介してくださるだけでなく、博物館の歴史関連の展示情報を教えてくださるなど、ものすごい学生思いなゼミを開講してくださっています。 

学生の声(講演会感想)

影に隠れてしまった歴史史料を見つけていきたい

今回の講演会は、私が所属しているゼミの先生でもある阿部先生の講演だったのでいつも以上に聞き入っていました。 
講演内容については、「慶長13年の喜連川頼氏公帖」という誰が何をしたんだという題名だと思いますが、話が進むにつれて、関東公方の存続に北条氏や秀吉が関わり、徳川家も粗末に扱わなかったところ、各々事情があるにしても大事にされていたのだなと思いました。 
最後に、この公帖のように自然と影に隠れてしまった歴史史料はたくさんあり、現在進行形で隠れているものも同様にあると思われるので、それを少しでも見つけるのを今後の私の課題にしようと思います。(阿部ゼミ・及川)

普段聞くことができないような、知識との出会いが嬉しい

すごく貴重なお話を聞くことができました。喜連川頼氏と公帖をどちらも全く知識がない状態で拝聴したのですが、今回講演を担当してくださった阿部先生が、難しい場所も、一からわかりやすく説明してくださったので、自然とわからないところの知識が補填されていくような形の講演だったので、知識がない状態でもすごく話が入ってきやすかったです。喜連川頼氏と公帖というものは2つともなかなか聞かないものなので、そういった話を聞く機会に出会えてとてもうれしかったです。このような機会を設けてくださった阿部能久先生に感謝したいと思います。阿部先生ありがとうございました。(阿部ゼミ・矢吹)

「好き」を未来につなげる

「好き」をとことん学ぶ4年間を過ごせるのが、日本文化学科。学びたいことが決まっていなくても、「好き」なことがあれば大丈夫。あなたの「好き」を手がかりに、学問の面白さを充分に体験してください。日本文化学科での4年間を通して、未来の自分を見つけましょう。