2025年11月16日(日)、浦和コミュニティセンター多目的ホールで開催された「第14回学生政策提案フォーラム in さいたま」(主催:大学コンソーシアムさいたま)に、組織の多様性について研究する政治経済学科八木ゼミナール(組織行動論)17名が参加しました。今年のテーマは「誰もが自分らしく暮らせる地域共生社会」。当日は、4名の留学生が代表として政策提案を行いました。
■ フォーラムの概要
「第14回学生政策提案フォーラム in さいたま」は、「大学コンソーシアムさいたま」に加盟する13大学が、さいたま市の政策課題をテーマに調査・考察し、若者の視点から地域社会の発展に寄与することを目的に毎年開催されています。 今年度のテーマは「誰もが自分らしく暮らせる地域共生社会の実現」でした。
■ 聖学院大学の発表テーマ
本学チームは、「地域コミュニティ活性化の担い手としての外国人住民 多文化共生から地域課題解決の共同参画へ」をテーマに発表。 提案では、音楽をきっかけに多文化・多世代の交流を促進する場づくり を紹介し、外国人住民が地域の担い手として自分らしく活躍できる未来像を示しました。関連資料の収集・分析、ブレーン・ストーミングを重ね、イベントの継続性や参加者の広がりなど、実現可能性まで踏み込んだのが特徴です。 また、発表者だけでなくゼミの学生たちも会場に駆けつけ、チーム一丸となって取り組む姿が印象的でした。
なぜ多文化共生なのか?政治経済学科が向き合う地域のリアル
さいたま市では外国籍住民が増え、地域とのつながりづくりが課題になっています。今回のフォーラムは、そんな身近な問題に大学生が挑む場です。本学政治経済学科・八木ゼミ(組織行動論ゼミ)は、組織において人と人とがどのように関係を築くかを学ぶ視点から「地域をどう変えられるか」を考え、多文化共生をテーマに研究。行政の課題に触れ、提案として形にするプロセスは、政治・経済の学びを実践につなぐ本学ならではの経験となりました。
今年は10団体の提案が行われ、最優秀賞は日本大学林ゼミナールの「高齢者と若者が一緒にスマホで写真を撮りながらお散歩をする『ふぉさんぽ』」が受賞しました。 本学の提案は入賞には至りませんでしたが、多文化理解や共生社会の実現に向けた新しい視点が高く評価されました。
■ 審査員からのコメント
審査では、イベントの盛り上げ方や持続性について質問があり、学生は「参加者が友人を誘いながら徐々に広げていくことで、継続可能な取り組みになる」と回答しました。 審査員からは、「行政と連携し、継続的なイベントとして発展させてほしい」と期待の声が寄せられました。
■ さいたま市長からの講評
閉会にあたり、さいたま市長より「若い世代が地域課題に真摯に向き合い、未来へ向けた提案を行っていることは大変心強い」との講評をいただきました。