みなさんは、「多文化共生」という言葉を聞いたことがありますか?
国際文化学科では、グローバル化が進む現代社会において欠かせないテーマである「多文化共生」について、座学だけにとどまらず、実際に地域に出て「見て・聞いて・感じて・考える」体験型のフィールドワークも行っています。
今回は、国際文化学科の学生が、入居者の半数以上を外国人が占めると言われている埼玉県川口市の芝園団地を訪れ、日本における国際文化に直接ふれる貴重な機会を得ました。
川口市は外国人住民が多い地域で、特にトルコ出身のクルド人の方々が多く暮らしています。学生たちは、芝園団地の周りにある外国物産店、ハラル食品店、トルコ料理店などを訪問し、地域の中に自然に根付いた多文化の姿に触れました。「日本の中の異文化」とも言えるこの体験は、学生たちにとって大きな驚きと学びをもたらしました。
団地のごみ収集所には、多言語表記でイラストを用いた分かりやすい説明書きがありました。
「団地に入居している外国籍の若い世代と日本のシニア世代、全く接点がなさそうだけれども、どのような交流ができるだろうか?」
お祭りを催したり、スポーツで交流をはかるのはどうか、など学生からアイデアが出ました。
フィールドワーク後のグループワークでは、「多文化共生を進めるために、自分たちが担うべき役割とは何か」というテーマで活発な議論が行われました。多様な視点からの意見交換を通じて、学生一人ひとりが社会課題を自分ごととして捉える力を養いました。
国際文化学科の「多文化共生フィールドワーク」は、地域社会とつながる実践的な学びを通して、複雑な現代社会を生き抜くための視野と行動力を育みます。
「社会と世界をつなぐ学び」を、あなたも体験してみませんか?
「基礎ゼミC」は留学生と協働するプロジェクト型授業。
フィールドワークに行って自分が肌で感じたことや、何が問題点なのか、意見やアイデアを付箋に書き出しグルーピング、クラス全体へ発表します。
「多文化共生を進めるために、自分たちが担うべき役割とは何か?」グループで話し合った内容やさらに自分で考えを深めたことを言語化します。
川口芝園団地へのフィールドワークは、2グループに分かれて行きました。
事前学習では、地域の現状として川口市の状況を学びました。
団地内にある外国物産店を調査