「子ども大学あげお・いな・おけがわ」は2011年度から実施されている、大学と自治体(教育委員会)との地域連携教育プログラムです。この取り組みは、地域の大学や自治体等が連携し、子どもの知的好奇心を刺激するさまざまな講義や体験活動を実施するもので、上尾市、伊奈町、桶川市、日本薬科大学、聖学院大学が連携して開催しています。

今年は2市1町の小学5・6年生に加え、心理福祉学科が「福祉とソーシャルワーク」をテーマに、大学生もサポーターとなり講義に参加しました。対話を重ね理解を深めるとともに、子どもたちが安心して意見を出し合い、主体的に学ぶ機会を創出することを目指します。

⼦どもの知的好奇⼼を刺激する講義や体験活動を提供、新たな発⾒や体験を通じて、 ⼦どもたちの「世界」を広げる

「⼦ども⼤学あげお・いな・おけがわ」は上尾市、伊奈町、桶川市、⽇本薬科⼤学、聖学院⼤学が 連携して毎年開催しているイベントで、上尾市、伊奈町、桶川市在住の⼩学校5・6年⽣を対象と しています。⼦どもの知的好奇⼼を刺激する講義や体験活動を提供し、新たな発⾒や体験を通じて、 ⼦どもたちの「世界」を広げることを狙いとしています。

令和8年度、聖学院大学では「福祉とソーシャルワーカー」をテーマに実施。他、元荒川水循環センターによる「水の中の世界をのぞいてみよう ―下水道と微生物のはたらき―」日本薬科大学による「味覚の不思議 ―味覚を科学的に考える―」、「放射線と放射能」という講義を行いました。

「みんなが安心して暮らせる街にするには?―福祉とソーシャルワークを学ぼう―」

7月25日、午前中は講義テーマ①「みんなが安心して暮らせる街にするには?―福祉とソーシャルワークを学ぼう―」をテーマに、心理福祉学科の望月隆之先生による講義とワークショップが行われました。(参加者 小学生44名+心理福祉学科学生)

“安心の街・作戦会議”と題したワークショップでは、子ども大学生5人と、聖学院大学の学生スタッフ1名でチームをつくり、「困りごとシート」として各チームに配付された課題について考えました。困っている人が陥ってしまっている悪循環を抜け出して、好循環へと向かうためにはどんな声かけや仕組みが必要なのかのアイデアを出し合いました。

大きな音が苦手な人、耳が聞こえない人、ゴミ出しが思うようにできない高齢者など、身近な社会の中の具体的な課題を持つ人について焦点を当て、その解決策を考えることで、誰もが暮らしやすい地域をめざすソーシャルワーカーの視点について学ぶことができました。

「ソーシャルワーカーを体験しよう!―スクールソーシャルワーカーになって考えてみよう―」

チャペルでのパイプオルガンの見学と記念撮影を挟み、午後からは、「ソーシャルワーカーを体験しよう!―スクールソーシャルワーカーになって考えてみよう―」をテーマに、心理福祉学科の谷口恵子先生による講義とワークショップが行われました。(参加者 小学生46名+心理福祉学科学生)

子ども大学生は、聖学院大学の学生スタッフの話の聴き方の良いところを自分なりに感じて言語化し、どのような聴き方、関わり方をするのがソーシャルワーカーとしてふさわしいのかを体験を通して学びました。

“これをマスターすればあなたもソーシャルワーカー”というテーマで、「相手と良い関係性をつくる」「環境を整えることを考える」「自分のストレングスを見つける」の3ステップでワークショップが進められました。1つずつのステップの目標が達成されるとご褒美のシールがもらえ、楽しみながら誰かのソーシャルワーカーになる体験をすることができました。

【受講者の感想】

望月先生の講義から
・ソーシャルワークやソーシャルワーカーなどの仕事があることがわかりました。
・福祉はふだんのくらしのしあわせだということがわかった。
・福祉とは、特定の人だけではなくて、みんなのためだということがよく分かった。

谷口先生の講義から
・人と話すこと、人の話を聞くことがすごく大切ということがわかった。
・ソーシャルワーカーについて存在自体知らなかったけれど、今回の学習で知ることができました。
・ソーシャルワーカーについてもっと知りたくなった。

「子ども大学あげお・いな・おけがわ」では、子どもたちの知的好奇心を刺激する講義や体験活動を通して、新たな発見や学びの機会を提供し、子どもたちの「世界」を広げることを目的としています。今回の福祉・ソーシャルワークの講義を通じて「福祉」や「ソーシャルワーク」を身近なテーマとして捉え、他者の立場について考える貴重な学びの機会となりました。

聖学院大学では、次年度も本学ならではの特色ある講義プログラムの提供を行ってまいります。