青空の下、物語が結ぶ「新しいつながり」

緑豊かなキャンパスの芝生の上、紙芝居を手に留学生と交流する学生たちがいます。絵本よみきかせグループ「こもれび」のメンバーは、将来の図書館司書を目指す日本文化学科の学生。彼らを支えるのは、地域の知の拠点である大学図書館の現役司書(大学職員)です。プロの視点から「地域貢献や文化コミュニティ醸成の大切さ」を学びながら、学生たちは今回、日本独自の文化である「紙芝居」を使った多文化共生への第一歩を踏み出しました。

日本文化を「架け橋」に。キャンパスから始まる多文化共生

今回の企画「あおぞら紙芝居」のテーマは、日本文化を五感で体験してもらうこと。聖学院大学には多くの留学生が在籍していますが、言葉の壁を越えて交流するきっかけ作りは簡単なことではありません。そこで学生たちは、絵本よりもサイズが大きく遠くからも目を引く「紙芝居」に注目しました。あえて屋外で実施することで、通りかかった学生も足を止めやすい環境を演出。日本独自の表現スタイルを活用し、学内に新しい文化交流の輪を広げることにチャレンジしました。

公共図書館や児童館での経験を、多文化交流のエネルギーへ

「こもれび」の活動場所はキャンパス内にとどまりません。これまでに上尾市や北本市の図書館、児童館などで「おはなし会」を開催し、地域の子どもたちに物語を届けてきました。司書課程で学ぶ専門知識を活かしつつ、現場で培った「人を惹きつける技術」を、今回は留学生との接点作りに応用。地域社会や国際交流に貢献する「実践的な学び」として、学生たちは確かな手応えを感じています。

学生の声

  • 日本文化学科3年 三宅さん「司書の資格取得を目指しています。こもれびの学内の認知向上と新入生の勧誘も目指して企画しました。紙芝居は初めてで、めくり方が難しく緊張しましたが楽しかったです。」
  • 日本文化学科3年 阿部さん「司書の方から、将来公共図書館に勤めたら読み聞かせやおはなし会をすることになるとアドバイスをいただき、スキルアップのためにこもれびの活動に参加しました。独特の言葉回しが留学生に伝わるか心配でしたが、紙芝居の奇想天外な展開を楽しんでくれる声を聞けて、やってよかったと実感しました。」
  • 国際文化学科2年 アインさん(ベトナム出身)「私はベトナム語、英語、中国語、日本語を話します。子どもが大好きで、こもれびの活動に興味を持って見に来ました。今後は自分も活動に参加してみたいです。」

    本を通じて誰かを笑顔にする。
    自分たちが学んだ知識を社会や他者へと還元する、聖学院大学らしい実践のカタチ

    現役司書のサポートのもと、学生たちは物語をツールにして、地域や世界とつながる温かなコミュニティを自分たちの手で作り出しています。あなたもこの場所で、誰かの心に届く「表現」と「挑戦」を始めてみませんか?