学修のフィールドは、世界に広がっている。

キャンパスでの講義を受講するだけが、大学の学びだと思っていませんか?日本文化学科では、学生たちが自ら目的地を企画し、運営する「文化探訪ツアー」が伝統です。今回は6年ぶりに復活した沖縄ツアーを紹介! 戦後80年という節目に、歴史の舞台を自分たちの足で歩き、教員の専門的な学術解説を聞きながら「本物」に触れる。そんな日本文化学科のフィールドスタディをレポートします。先生から現地レポート、企画学生からメッセージが届きました。

自らデザインする学び。主体性が「知」を熱くする。

2026年秋に完成予定の首里城にて

2026年秋に完成予定の首里城にて

このツアーの最大の魅力は、目的地の選定から当日の旅程管理まで、すべて学生会が主体となって行うことです。毎年、複数の候補の中からプレゼンテーションを経て、最も意義深いプランが選ばれます。

2025年度のテーマは、戦後80年という節目を意識した「歴史・追憶」。単なる旅行ではなく、自分たちが日本文化学科で専門的に研究している分野とリンクした場所を厳選することで、探究心を満たす高度な体験を実現しています。学生の「究めたい」という熱意に、教員が専門知を駆使した解説で応える——そんな距離の近さが、この学科の魅力です。

2025年度 日本文化学会・学生会主催 文化探訪ツアー
・沖縄文化探訪ツアー(沖縄県の世界遺産を巡る3泊4日の旅)
・上田文化探訪ツアー(長野県上田市の文化を巡る日帰りバス旅)

濱田寛先生によるツアーレポート6年振りに再開した「沖縄文化探訪ツアー」

 日本文化学学会・学生会が主催する「拡大文化探訪ツアー」は、2019年度に計画されていた、2020年2月に開催予定であった「台湾文化探訪ツアー」がコロナの世界的なパンデミックのために中止となって以降、開催できない状況が続いておりました。学生会が主催する「一日文化探訪ツアー」は漸く2023年度「上野文化探訪ツアー」、2024年度「熱海文化探訪ツアー」として再開となりました。そして2025年には漸く「拡大文化探訪ツアー」として「沖縄文化探訪ツアー」、「一日文化探訪ツアー」として「上田文化探訪ツアー」の2つの探訪ツアーが実施となりました。 

 2026年2月26日から3月1日に実施された「沖縄文化探訪ツアー」は実に6年振りの再開となりました。今回は4年生を中心として急遽編成された探訪ツアーであったために航空券・宿泊先の充分な手配が困難な状況ではありましたが、総計10名での実施となりました。

 27日は沖縄県北部を巡る旅を「バス旅ツアー」として計画、多くのツアーが観光バスや高速バスによる移動をする中で、敢えて「路線バス」を乗り継ぐという地元密着の短い旅を満喫しました。昭和期の観光事業の痕跡がまだそのままに残されてあり、現代の華々しい観光事業との「落差」に考えさせられる場面がありました。

 28日の午前中は沖縄県南部を巡る旅として恩納岬と斎場御嶽の見学を行いました。初夏を感じさせる素晴らしい晴天のもと、海の中に輝く「久高島」を遥拝することができました。午後には那覇市内に戻り、「玉陵」の見学、そして2019年10月31日に焼失してしまった首里城を見学しました。2026年秋に完成予定の首里城にはまだ工事の足場が残っていましたが、5度の焼失を乗り越えての再建に感銘を受けました。

 全日程を通して、学生諸君は沖縄の「食文化」にも様々な挑戦をしていたのが印象的でした。フリータイムではそれぞれの興味・関心に従って自由な観光を行っていましたが、教員は「壺屋やちむん通り」を散策、残念ながら学生達とは出会うことはありませんでしたが、沖縄の伝統的な焼物に癒やされる素敵な時間となりました。

 再開以前の「沖縄文化探訪ツアー」を知る学生はもういません。今回の再開を機縁として、日本文化学科の伝統の「文化探訪ツアー」を発展させてほしいと思っています。

ツアーを企画した学生から、受験生へのメッセージ

卒業後は教員(国語科)となる、小川勇希さんからメッセージ食堂の一言から、世界遺産へ。

 今回の沖縄文化探訪ツアーは、人文学部長の濱田先生が学内の食堂で話してくださった一言から始まりました。コロナウイルスの感染爆発が落ち着き、以前に開催していた大型ツアーを私の代から復活させるべく、ご協力させて頂いた次第であります。

 本格的に企画をする頃には春休みに突入していた為、時間は限られていましたが、同期の仲間や先生方とリモートによる打ち合わせを重ね、沖縄県の世界遺産を巡る旅に決まりました。日本文化学科が持つ、学生―先生方とのネットワークが充実した環境が、今回の旅に繋がったのだと感じております。

 その後は学生主体で企画を進め、先生方からご助言を頂きながら、色々なことを同期や後輩と行いました。路線バスの時間を調べたり、当日のスケジュールを組んだり、旅のしおりを作ったりしました。このような円滑なコミュニケーションは日本文化学科の“強み”であり、学生主体の大型企画は日本文化学科でしか味わえない“経験”であると感じます。

 私は日本文化学科に入学して様々なことを先生方から学びましたが、今回のツアーを通してまた一歩、日本文化学科の先生方に近づくことができました。この経験を来年度からの教員人生に生かし、私の前例が聖学院大学の財産になっていくよう、今後の発展を願って、受験生へのメッセージとさせていただきたいと思います。

日本文化学科は、サブカルチャーから古典まで学べる分野が本当に幅広く、自分の『好き』を追求したい人には、最高の環境です。次はオープンキャンパスで、皆さんの「知りたい」に出会えるのを楽しみにしています!

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