防災を通じて広がる学生の実践

聖学院大学では、学部・学科での専門的な学びを、地域フィールドでの実践を通して深める取り組みが行われています。2025年8月6日、さいたま市社会福祉協議会が企画する「さいたま夏のボランティア体験プログラム」において、心理福祉学科の谷口ゼミと学生ボランティア団体「そよかぜ」が協力し、キャンパスで小中高生を対象とした防災教室を開催。ボランティア活動と防災の大切さを伝える場となりました。

防災を学び、ボランティアを知る

まずは座学で、学生が東日本大震災や能登半島地震、豪雨災害の実態とボランティア活動について紹介しました。実際に現地を訪れた学生は、自らの体験や現地の方から聞いた言葉を交え、ボランティア活動の意義やあり方をわかりやすく語りました。さらに、祭りや文化が息づく地域の姿や、復興に向けて歩む人々の力強さを伝えると、参加者も真剣に耳を傾けていました。

ワークショップで楽しく学ぶ防災

後半は、防災をテーマにしたカードゲームと工作のワークショップを実施。参加者は、非常時に使えるランタンと、牛乳パックからなるホイッスルを制作しました。ホイッスルから大きな音が鳴ると拍手が起こり、楽しみながら防災について学ぶ時間を持ちました。
また学生にとっても、世代の異なる参加者と交流することで、自らの学びを深めるとともに、伝えることの大切さを実感する貴重な機会となりました。

今回の活動は、地域づくりの基盤である「人と人との関わり」を育むものであり、さいたま市社会福祉協議会の理念とも共鳴しています。大学での学びを地域で実践し、さらに深めていく——聖学院大学の学生生活には、そんな広がりがあります。

当日の様子