聖学院大学政治経済学科の学生が、上尾市の第27回参議院議員通常選挙・期日前投票に立会人として参加しました。今回は、大学の授業では得られない、行政と選挙の実務にふれる機会。制度のしくみを体感しながら、「社会と関わることの意味」を深く考えるきっかけとなりました。
投票所は上尾駅近くの多くの人が訪れる場所
7月13日(日)、政治経済学科の学生が上尾市で行われた参議院議員選挙の期日前投票所で、選挙立会人として1日を過ごしました。
立会人とは、投票が公正に行われるよう、その様子を見守る第三者の立場。投票所に常駐し、有権者の動きや手続きがルール通りに行われているかを確認するという、責任ある役割です。
選挙の現場に直接立ち会うというのは、なかなか得られない経験です。選挙制度が「使うもの」であるだけでなく、有権者を「支えるもの」でもあることを実感できる時間となりました。
多くの人の意識や行動によって、社会は動いている——その一端に関わることで、政治や社会への向き合い方にも変化が生まれていきます。
“見守る立場”から見えた、若者と政治の距離
選挙の現場に立ち会うという、貴重な経験をさせていただきました。立会人の仕事は投票の見守り役と聞いていましたが、その見守り役の重要性を知ることができました。
投票所では選挙管理者の方々が、投票用紙の受け渡しから投票箱の管理まで一つ一つの作業が丁寧かつスムーズに行われており大変勉強になりました。
また若い世代の政治への関心についても考えさせられました。私の現場では、全体で800人ほどの市民の方々が投票しに来られたのですが、若い世代は1割にも満たない状況を目の当たりにしました。
若い世代の投票率が低いという現状を目の当たりにし、どのようにすれば若い世代に政治に興味を持ってもらえるのか考えさせられる良いきっかけとなりました。
政治経済学科 3年生 石坂 優生さん
今回の取り組みは、上尾市と聖学院大学の連携によって実現しました。
政治経済学科では、社会のしくみを理解するだけでなく、それを現場で確かめる機会を大切にしています。授業で学んだ知識を、実際にどう活かせるのか——答えは、教室の外にあります。
行政や地域社会と関わる実習やインターン、ボランティア活動などを通じて、学生たちは「社会に関わる力」を育てていきます。
こうした経験の積み重ねが、自分の関心や将来の方向性を見つけるきっかけになることも。政治経済学科は、机上の知識だけでなく、実践を通じて“使える学び”を育てる学科です。