携帯会社の"経営の強さ"を、学生が本気で検証した

「あなたのスマホ、ソフトバンク?au(KDDI)?」——多くの人が毎日使っているこの2社を、2026年7月11日、政治経済学科・会計学ゼミの「第5回合同ディベート大会」で学生たちが本気で比較しました。テーマは「ソフトバンクはKDDIよりも持続的競争優位にある」。ROEや配当性向といった数字を武器にした議論は、最後は原稿なしの自由討論にまで進みます。

財務諸表を読み込んで挑む、会計学ゼミ伝統の大会

テーマは「経営戦略と財務分析の観点からソフトバンク株式会社はKDDI株式会社よりも持続的競争優位にある」。会計学ゼミ(山田ゼミ)で毎年行われ、今回で5回目となるこの大会に向けて、ディベーターたちは両社の有価証券報告書や財務諸表を読み込み、資料を作ってきました。

肯定側チーム「くりバンク」はソフトバンクのROE(自己資本利益率)の高さや売上・利益の成長スピード、PayPay・LINEを絡めた顧客の囲い込みを主張。否定側チーム「はまゆー」はKDDIの自己資本比率の高さや信用格付け、25期連続増配という実績を挙げ、財務の安定性を主張しました。

原稿なしの10分間、そして僅差の判定

立論・反駁を終えると、原稿も打ち合わせもなしの10分間、自由に討論する「フリーディスカッション」に入ります。発言は基本的に交互、制限時間が来れば話の途中でも打ち切りというルールのもと、学生たちはお互いの弱点を突き合いました。「25期連続増配というけれど、利益が伸びていないのに配当ばかり増やすのは、苦しい台所事情の裏返しでは」とソフトバンク派が切り込めば、KDDI派は「借入金の金利は固定契約だから、景気が悪化しても財務への影響はない」と応戦——事前に用意した資料を飛び越えて、その場の思考力がぶつかり合う時間になりました。

どちらの主張にも一理あり、聞いているだけでは優劣をつけがたいほどの熱戦。そうした議論の応酬を経て、判定は僅差の末にソフトバンク側が勝利をおさめました。

参加した学生の声

PROFILE政治経済学科3年 川島 優希さん(肯定側「くりバンク」所属)

準備では、自分たち肯定側の立論だけでなく、否定側の立論もノートにまとめて頭に入れました。相手の主張を理解した上で、自分たちがどんな反駁をするか、逆にどんな反駁が来たときにどう対応するかを、事前にとことん考えていました。

特に生きたのは、ゼミで取り組んできた決算書アナリスト試験の勉強です。配当性向やROE、ROAといった指標の特性を理解していたからこそ、本番でも上手く立ち回ることができました。

今回のディベートを通して、臨機応変に対応する力と、事前準備の大切さに気づくことができました。この経験は、就職活動の面接や、社会に出てからのプレゼンや商談の場でも活かしていきたいです。

写真で見るディベート大会

企業の"強さ"を、自分の言葉で証明する

会計学ゼミのディベート大会は、財務諸表を読み解く力と、その場で反論に応じる瞬発力の両方が試される場です。ここで身につくのは、「なんとなく良さそう」で判断せず、自分でデータを見て根拠を持って語る力。就職先を選ぶときも、社会に出てからも役立つ力です。