聖学院大学では、司書資格の取得を目指す「図書館情報学課程」を設置し、情報の収集・整理・発信を体系的に学ぶことができます。中でも「図書館情報学演習」は、受講者自身がテーマを設定し、探究的に取り組むプロジェクト型の授業です。国立国会図書館および国立情報学研究所において図書館・情報サービス業務全般に従事してきた塩﨑 亮先生が担当しています。
今年度の演習授業では、学生たちが「文学への関心を高めるために何ができるか」をテーマに設定し、解決策として「文学かるた」の企画・制作に挑戦しています。文学作品の一節を読み札にし、それに対応する絵札を取り合うゲーム形式です。学生は「フレーズ班」「デザイン班」に分かれ、イベント開催に向けて準備を進めています。
学生たちが企画・制作した「文学かるた」テストプレイの様子
絵札のデザインはイラスト入りで見応えがあります。視認性はどうか、ラミネートは光って見づらい?など工夫を重ねました
文学作品の一節を読み札に。フレーズ班のこだわりが光ります
授業では現役司書をゲストに迎え、学生たちが考案した「文学かるた」の企画プレゼンテーションやテストプレイも実施。
格闘系司書のペンネームで活躍する図書館におけるゲーム活用の第一人者で、現在は近畿大学ビブリオシアターに勤務する高倉暁大さん、本学卒業生で県立白岡高等学校図書館司書の杉本太志さんをお迎えし、専門的な視点からのフィードバックを受け、より魅力的な企画へとブラッシュアップを図りました。
県立白岡高等学校図書館司書の杉本さんと決戦対決!テストプレイ後に、イベントを盛り上げるための豊富なアイデアをいただきました
“格闘系司書”こと近畿大学ビブリオシアターに勤務する高倉さん。勤務校での事例なども交え、企画の練り上げにアドバイスをいただきました
学生たちも、現役司書のお二人と会話が弾んでいました
情報社会を生き抜く力を育む学び
司書資格は図書館勤務にとどまらず、情報管理のスキルを活かして、公務員や企業、教育現場など幅広い分野で活用できます。情報社会を生き抜く力を育てるこの学びは、未来のキャリアを切り拓く大きな一歩となるでしょう。