2025年7月11日(金)に政治経済学科の山田ゼミ(会計学)でディベート大会が開催されました。
このゼミでは毎年様々な企業の持続的競争優位性をディベートを通して探求しています。
今大会のテーマは「財務分析の観点からサントリーは アサヒよりも持続的競争優位である」で、サントリーが優れている立場のチームとアサヒが優れている立場のチームに分かれてディベートが行われました。
ディベーターは3年生のゼミ生が務め、審判役(ジャッジ)として2年生のゼミ生が参加しました。
それぞれのチームは両社の財務諸表や経営戦略を分析して各社の強みと弱みをまとめた立論資料を作成しました。
サントリーが優れている立場のチームは①外食事業をはじめとする多様な事業展開、②大規模なM&Aによる海外展開、③高級アルコール市場での強みといった優れている点を挙げ、
アサヒが優れている立場のチームは①ビールを中心とした商品展開力、②世界各地での市場開拓、③安定した収益基盤などを優れている点に挙げ議論を交わしました。
ディベート終了後は懇親会が行われ、卒業生も交え、学年を越えたゼミの交流も行われました。
ディベートには即興性を重視したものもありますが、今回は論証を重視したもので、2~3ヶ月の準備期間をとります。その間に肯定側・否定側のチームはそれぞれ立論を立て、それを裏付けるための論拠資料を収集します。 立論を立てる過程では専門知識の他にも、客観的・多角的な視野と論理的思考力が求められ、また、チームメイトと一緒に資料を作成するためのコミュニケーション能力や傾聴力、さらにはディベート当日の議論に求められる批判的・瞬発的な思考力など、多くのスキルが必要とされます。 下級生にとっては上級生の試合のジャッジを担当する事で、ディベートの手法を身近に学ぶ良い機会となります。