学びと教育
聖学院大学のチャペルに設置されたパイプオルガンを、学生が実際に演奏しながら学ぶ「パイプオルガン講座(オルガンレッスン)」が、2026年春学期から始まりました。鍵盤楽器の経験者はもちろん、初心者も参加できるこの講座。全4名の受講生が、講師の指導を受けながら約2か月間レッスンを重ね、学期末には発表会で演奏を披露しました。
大学のチャペルにある本格的なパイプオルガンに触れ、音楽を通して新たな自分の可能性を見つける――。今回は、聖学院大学ならではの学びの場をご紹介します。
聖学院大学のチャペルには、2023年秋にパイプオルガンが設置されました。
これまでにも、学生や関係者がパイプオルガンの音色を聴いたり音を出したりできる体験会を開催してきました。その中で、「もっとオルガンに触れてみたい」「実際に演奏してみたい」という声が寄せられたことをきっかけに、パイプオルガン講座がスタートしました。
講座では、パイプオルガンの演奏経験がない学生も参加できます。鍵盤楽器の経験があることが望ましいものの、初心者も申し込むことができます。単に演奏技術を身につけるだけでなく、チャペルという特別な空間で楽器と向き合い、自分の感性や表現力を伸ばせることも、この講座の魅力です。
聖学院大学チャペル前方に設置されたパイプオルガン
十字架の背後に演奏台があり、3段手鍵盤と足鍵盤でバロックからロマン派の曲まで対応
講座の説明会では、聖学院大学オルガンアドバイザーの山田康弘先生が、課題曲であるバッハの代表曲「トッカータとフーガ ニ短調」の冒頭部分を演奏。チャペルいっぱいに響くパイプオルガンの音色に、参加した学生からは驚きの声が上がりました。
「この曲を本当に弾けるようになるのだろうか」と緊張しながらも、これから始まるレッスンへの期待を膨らませ、春学期の講座がスタートしました。
春学期は、4名の学生が受講しました。全員が鍵盤楽器の経験者でしたが、パイプオルガンを演奏するのは初めて。ピアノなどの鍵盤楽器とは異なる音の響きやペダルの使い方に戸惑いながらも、約2週間に1回のペースでレッスンを重ねました。
講座では、全員で取り組む課題曲に加えて、受講生が自分で弾いてみたい曲にも挑戦しました。同じ楽器を使っていても、演奏する人によって音楽の表情は変わります。講師の山田先生は、一人ひとりの個性を大切にしながら、それぞれのペースに合わせて指導しました。

発表会のポスターと演奏の様子
レッスンの集大成として、7月下旬には修了演奏会を開催しました。
発表会は、一人ずつが演奏するリサイタル形式で行われました。受講生は、共通課題である「トッカータとフーガ ニ短調」の冒頭部分を演奏したほか、それぞれが選んだ曲も披露しました。
力強く印象的な演奏の後には、穏やかでやさしい音色の曲が続くなど、受講生ごとに異なる音楽の世界が広がりました。
同じ音色を使って演奏していても、演奏者によって受ける印象が大きく異なることも、今回の発表会の見どころの一つでした。
緊張した表情を見せながらも、受講生は一人ひとり堂々と演奏。来場者からは大きな拍手が送られ、発表会後には講師から修了証が授与されました。
修了演奏会はリサイタル形式で、短時間ながらも個性豊かな演奏をしてくれました。バッハのトッカータとフーガニ短調の冒頭部が共通課題でしたので、全員が弾きましたが、音色は全く同じものを用いているにもかかわらず、全く違った印象で聴こえるのが面白かったです。
講座終了後のアンケートでは、受講生全員が講座について「とても満足している」と回答しました。
受講生からは、次のような声が寄せられています。
- 普段なかなか触れることのできないパイプオルガンを演奏できて貴重な経験になった
- 実際にオルガンに触れることができてうれしかった
- 一人ひとりの個性を大切に指導してもらえた
- またパイプオルガンの演奏に挑戦したい
聖学院大学でしかできない学びに挑戦しませんか
大学のチャペルに設置されたパイプオルガンを、学生自身が演奏し、講師から直接指導を受けることができる機会は、聖学院大学ならではの学びの一つです。
音楽を専門的に学んでいない学生でも参加できます。新しいことに挑戦したい人、チャペルやパイプオルガンに興味がある人、大学生活の中で忘れられない経験をつくりたい人にとって、貴重な機会となるはずです。
2026年度秋学期も、同講座を開催する予定です。
興味のある学生の皆さんは、募集案内を確認のうえ、ぜひ応募してください。
対 象:聖学院大学 学部生・大学院生
定 員:各学期 4名
(鍵盤経験があることが望ましいが、経験のない初心者でも申込可能)
内 容:個人レッスン(1回30分/計5回)、発表会
場 所:チャペル
受講料:12,500円(通常25,000円のところ大学から半額補助)
講 師:山田康弘 先生(聖学院大学オルガンアドバイザー)
問い合わせ先:キリスト教センター