学びと教育
これからの小学校教諭に欠かせない「英語指導力」。聖学院大学子ども教育学科では、理論だけでなく、実際の教育現場で通用する「実践性」を重視しています。今回は、英語教育のエキスパートである小川隆夫特任教授が、荒川区立尾久西小学校で行った出張講義の様子をレポート。本学の卒業生も教員として活躍する教室で、1年生たちが英語の音に夢中になった「魔法の授業」の裏側と、未来の先生たちに伝えたいメッセージを公開します。

「Ouch!」のかけ声とともにジェスチャー。難しい言葉を使わなくても、子どもたちの心に英語の音が自然に染み込んでいきます。
現代の小学校教諭には、ICT活用や特別支援教育、外国の背景を持つ子どもへの対応に加え、高度な英語指導力も求められています。特に低学年からの英語教育は、単なる知識の伝達ではなく「英語の音に慣れ親しみ、コミュニケーションを楽しむ土壌」をいかに作るかが重要です。
聖学院大学では、こうした時代のニーズに応えるべく、実践的なカリキュラムを展開。今回の出張講義も、地域社会からの信頼と、現場で活躍する卒業生とのネットワークがあるからこそ実現した、生きた学びの場となりました。

卒業生が担任を務めるクラスで、世代を超えた「学びの継承」が実現しました。
小川先生が1年生3クラスで実践したのは、驚きのオールイングリッシュ授業です。「Hello Song」から始まり、ジェスチャーを交えた「英会話たいそう」、そして絵本『Five Little Ducks』の読み聞かせまで、45分間、教室は英語の熱気に包まれました。
難しい単語を使わずとも、タイミングの良い問いかけや表情、身体全体を使った表現を駆使することで、子どもたちは自然と英語を吸収。特別な教材ではなく、本学の講義でも扱う「決まり文句」を軸にした、緻密な戦略が光る授業となりました。
今回の出張講義を担当した小川隆夫先生と、本学卒業生で荒川区尾久西小学校教諭・金久保仁先生に聞きました。
小川先生:「特別な英語ではなく、大学の授業で学生に教えている表現しか使っていません。大切なのは『どのタイミングでその言葉を放つか』という戦略。そして、ジェスチャーや絵本の力を信じることです。絵本には物語の力があり、子どもたちは言葉の意味を文脈から自ら発見していきます。教え込むのではなく、引き出す。そのための『引き出し』をどれだけ持っているかが勝負です」
金久保先生(卒業生):「1年生相手のオールイングリッシュには驚きましたが、子どもたちの発言を自然に引き出している姿に感動しました。特に色のジェスチャーやイントネーションだけで意思疎通を図る手法は、今すぐ自分の授業でも取り入れたい学びでした。学生時代に小川先生から教わった『徹底的に英語に触れさせる』という姿勢の真意が、現場に出て改めて深く理解できました」
聖学院大学の子ども教育学科は、ただ知識を蓄える場所ではありません。今回のように、プロの技を間近で見学したり、教育現場で活躍の卒業生と交流する機会が豊富にあります。「子どもが好き」という気持ちを、確かな「指導力」へ。あなたも聖学院大学で、子どもたちの未来を拓く先生を目指してみませんか?