現在のように金利が低い異常な日本の金融情勢では、一般の退職者は単なる預金利息などの収入では原始が目減りし長期的経済生活についての不安は払拭できません。預貯金などによって貯めた原資や退職金を利息のみでなく、上手に運用しなければなりません。日本の株式投資や中国株への投資も大きな選択肢の一つですが、元本保証の点からもリスクは小さいとはいえません。そこで、中国人民元に着目してみるのはいかがでしょうか。人民元での中国国内での預金です。上海や新?などにある銀行に直接人民元で預金をするのです。
外国の通貨は米ドルやユーロ、オーストラリアドルなどがありますが、中国の人民元も立派な外貨です。日本円を人民元に換えておき、人民元の切り上げが行われた後に日本円に再度換えるのです。但し現在は基本的には日本円から人民元に換えられても、人民元から日本円やドルなどの他の外貨には原則戻すことができません。しかし、中国経済の状況からして、このような状況のまま長く続くことはありえないと思います。又必ずや数年のうちに人民元の切り上げが行われることでしょう。ただ一度に切り上げられるか、何段階かに分けるかという問題はあります。2005年5月には現在の人民元の変動幅が多少(上下1%程度)変更になりそうです。しかしいずれにしても中国の人民元が大きな変動が無く、このままの状態で推移するとは考えられません。アメリカや他の国からも人民元を切り上げるべきとの意見が出ています。
1つの国の通貨が他の国の通貨との比較でその価値が高いか低いかは、基本的には、ある品物を買ったときの価格で表すことができます。例えば、日本で缶コーラ一本が100円で買え、米国では1ドルで買えたとすれば、コーラを媒介として、日本の100円は1ドルに相当するということになります。実際には国により比較的高く売られているものと、安く売られているものの違いがありますので、多くの商品等の平均的価格水準である物価水準で個々の通貨の交換比率を考えることができます。このような考え方を「購買力平価(物価)による外国為替の交換レートの考え方」といいます。長期的には外国為替の交換レートはこの購買力平価によると言えるでしょう。しかし現実にはある国の通貨の外貨との交換レートは、その購買力平価のほかに、短期的には各国の金利差も大きく影響します。一般的に、金利が高い国には資金が移動します。もしアメリカが金利を引き上げるということになれば、アメリカに資金が移動し、日本円を売って米ドルを買おうとするでしょう。このようにして、米ドルが高くなる力が働きます。この他、経常収支の状態も大きな要因です。